以上を要するに、油タンカーの構造の注意点は、長スパン部材の適切な支持、構造の連続性、および腐蝕に対する考慮、の3点に要約される。
4.3 構造部材寸法計算書
本船の構造部材計算書の例を示す。小型油タンカーの構造基準の条文は()内に示し、小型鋼船構造基準(関係のNK、鋼船構造規程を含む)の条文は〔〕内に示す。
小型油タンカーの構造基準は、Lが60m以下の油タンカーとして構造しなければならない特殊な事項(主として油タンク内の部材)をまとめて基準としたものであって、この基準に規定していない事項(機関室部材など)は小型鋼船構造基準によることとなっている。条文は主として近海区域および沿海区域を航行する船舶について述べてあるので、本船のような平水区域のものはこれらに準ずるか、またはこれらより適当に軽減した部材寸法を採用してよい。
タンク部の構造は、縦通肋骨式、横置肋骨式、ならびに混合構造式の3種に分けて述べてある。
L=29.50m B=7.00m D=2.40m d=2.20m
肋骨心距=500mm Rule小型鋼船構造基準〔〕
小型油タンカー構造基準()
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